Photo Image Print System Plus ユーザーズマニュアル

Ver.1.1-1 2004/10/20


Copyright (C) SEIKO EPSON CORPORATION 2002-2012.


目次

  1. 使用許諾契約
  2. 製品概要
    1. 主な特徴
    2. 構成
  3. セットアップ
    1. 準備
    2. インストール
  4. 基本操作
    1. プリンタ設定
    2. プリンタのモニタ
    3. 印刷条件設定
    4. アプリケーションからの印刷
    5. プリンタの環境設定
  5. コマンド説明
    1. コマンド概要
    2. pipsplus
    3. pipsplus-admin
    4. pipsplus-config
    5. pipsplus-monitor
    6. pipsplusd
  6. 注意事項
    1. リモートプリンタに関する注意事項
    2. その他の情報


  1. 使用許諾契約
  2. Photo Image Print System Plus は、GNU General Public License 及び GNU Library General Public License (./COPYING及び ./COPYING.LIB) によって配布されるソースコードと、GNU Free Documentation License によって配布されるドキュメンテーションを含みます。 さらに、EPSON KOWA Public Licence (./COPYING.KOWA)の条件の下で 配布されるオブジェクトコード、及び一部のソースコードを含みます。 これらオブジェクトコードの著作権は、セイコーエプソン株式会社が保有しています。 ライセンスの詳細については、各COPYING ファイルを参照してください。


  3. 製品概要
    1. 主な特徴

      Photo Image Print System Plus(以下、本ドライバ)は LPRngの印刷システムを利用して Linux上で簡単/便利に印刷を行う為のツールです。

      主に、次のような機能があります。
      • プリンタ設定の編集機能
      • 各プリンタの詳細な印刷設定
      • GUIによるプリンタの状態表示
      • 印刷機能

      また、次のような構成でネットワーク経由でリモートプリンタに 印刷することが可能です。



    2. 構成

      本ドライバは、以下のようなパッケージで構成されています。

      1. コアパッケージ

          パッケージ名称 : pipsplus

          本ドライバで共通に利用される機能を提供します。
          pipsplus、pipsplus-adminコマンド等が含まれています。

      2. プリンタドライバ共通パッケージ

          パッケージ名称 : pipsplus-epson-${printer_type}

          ${printer_type}には、プリンタの種類が入ります。

          例) Laserプリンタの場合

            pipsplus-epson-laser

          幾つかのプリンタ ドライバ パッケージが 共通に利用する機能を提供します。
          プリンタドライバ間で共通のコンポーネントが 含まれています。

      3. プリンタドライバパッケージ

          パッケージ名称 : pipsplus-epson-${printer_name}

          ${printer_name}には、プリンタ名称が入ります。

          例) LP-1500Cプリンタの場合

            pipsplus-epson-lp1500c

          各プリンタ固有の機能を提供します。
          利用したいプリンタに合わせて、 パッケージをインストールして下さい。

      4. GUIユーティリティパッケージ

          パッケージ名称 : pipsplus-${gui_name}

          ${gui_name}には、GUIを構成するToolkitの名称が入ります。

          例) GTK+の場合

            pipsplus-gtk

          印刷設定やプリンタの操作を簡単に行う為の GUIユーティリティを提供します。
          pipsplus-config、pipsplus-monitor 等が含まれています。


  4. セットアップ
    1. 準備

      1. 利用したいプリンタに合わせて必要なパッケージを準備して下さい。
        パッケージ情報の詳細、及びダウンロードについては、 弊社のホームページを参照して下さい。

      2. 本ドライバは内部的に幾つかのフリーソフトウェアを利用しており、 それらのパッケージが事前にインストールされている必要があります。
        • LPRng

            印刷スプーラソフトウェアです。

          a2ps

            テキストや画像ファイルからPostscriptを生成するソフトウェアです。

          ghostscript

            Postscriptから、印刷に必要なデータを生成するソフトウェアです。
            他にもPostscriptの編集や、様々なフォーマットへの変換を 行う事が出来ます。


      3. ネットワーク環境で使用する場合は、次の条件を充たす必要があります。
        • ネットワーク(TCP/IP)設定が適切に設定されている
          ネットワークセキュリティの設定
        • LPRngのプリンタ共有設定が適切に設定されている
          プリンタセキュリティの設定
        • サーバ/クライアント共に同じバージョンの本ドライバがインストールされている
          同じプリンタドライバパッケージがインストールされている

        注)設定前に「リモートプリンタに関する注意事項」も 必ずご確認下さい。

        例)リモートプリンタ設定テストの手順をRedHat9を例に説明します。
        iptablesを使用したデフォルトのファイアーウォール設定で サーバPCのIP Addressが192.168.1.1 クライアントPCのIP addressが 192.168.1.2で あると言う前堤です。

        1. lprポート(515)で通信できるようにファイアーウォールを設定します。
          • サーバPC上でroot権限で次のようにタイプします。
            # iptables -I INPUT -i eth0 -s 192.168.1.0/24 -d 192.168.1.1 -p tcp --dport 515 -j ACCEPT
            # iptables -I OUTPUT -o eth0 -s 192.168.1.1 -d 192.168.1.0/24 -p tcp --sport 515 -j ACCEPT

        2. 同様に本ドライバの通信用ポート(35000)を設定します。
          • サーバPC上でroot権限で次のようにタイプします。
            # iptables -I INPUT -i eth0 -s 192.168.1.0/24 -d 192.168.1.1 -p tcp --dport 35000 -j ACCEPT
            # iptables -I OUTPUT -o eth0 -s 192.168.1.1 -d 192.168.1.0/24 -p tcp --sport 35000 -j ACCEPT

        3. LPRngのプリンタ共有セキュリティを解除します。
          • サーバPC上でroot権限で次のようにタイプします。
            # mv /etc/lpd.perms /etc/lpd.perms.bak
            # echo "DEFAULT ACCEPT" > /etc/lpd.perms

        注)上記設定は、あくまでもテストのためであり、プリンタ設定が 終了し印刷確認が終わったら、セキュリティ設定を適切に設定し直して下さい。


    2. インストール

      インストールには、rpmコマンドを使用します。

      例として、EPSON LP-1500Cドライバのインストール手順を示します。

      1. ファイルの確認

          必要なRPMパッケージがそろっているか確認して下 さい。LP-1500C で必要なパッケージは、以下の通 りです。
          • pipsplus-1.1-1.i386.rpm
          • pipsplus-epson-laser-1.1-1.i386.rpm
          • pipsplus-epson-lp1500c-1.1-1.i386.rpm
          • pipsplus-gtk-1.1-1.i386.rpm

            注) バージョンは異なる場合があります。

      2. インストール

          必要なファイルを一つのディレクトリにまとめて入れておいて、 root権限で、次の様にrpmコマンドを実行して下さい。

            # rpm -i *.rpm

        以上でインストールは終了です。

        注)
          パッケージ間には依存関係があります。インストー ルの順番を変更すると、正しくインストール出来 ない場合がありますのでご注意下さい。

      パッケージ間のインストール順序を以下に示します。
      pipsplus
      |
      +------>pipsplus-${gui_name}
      |
      +------>pipsplus-epson-${printer_type}
      |
      +---------------------------->pipsplus-epson-${printer_name}


  5. 基本操作
  6. ここでは、簡単な実例を使って、実際に印刷をするまでの流れを説明します。

    1. プリンタ設定

      ネットワーク環境で使用する場合は、プリンタを直接接続する サーバ側でローカルプリンタを登録しておき、その後で クライアントPC側でリモートプリンタの登録をします。

      root権限でpipsplus-configを起動します。



      「プリンタの追加」をします。




      ローカルプリンタ(サーバ側)の場合:

      • プリンタ名は、半角英数で端的な名前をつけて下さい。
      • 接続しているプリンタのモデルを プルダウンリストより選択して下さい。
      • 接続しているデバイスをプルダウンリストより選択して下さい。



      注)ローカルプリンタの場合は 一つのデバイスに複数のプリンタを割り当てないで下さい。
      プリンタ名に使用できる文字は、半角英数と 記号のマイナス(-)、プラス(+)、アンダ−スコア(_)のみです。 これ以外の文字(スペ−ス等)を使用した場合は、正常に動作しない場合があります。
      例えば、アットマ−ク(@)やスラッシュ(/)などは、リモ−トプリンタ名称の セパレ−タとして誤認されることがあります。


      リモートプリンタ(クライアント側)の場合:
      • プリンタ名は、半角英数で好きな名前をつけて下さい。
      • サーバ名かIPアドレスを指定して「検索」を押し、
      • 表示されたプリンタの一覧から利用したいプリンタを撰択してください。


      注)指定したサーバに直接接続されたプリンタのみ表示されます。

      設定が終ったら、必ず「設定の保存」を押してください。


      pipsplusdが自動的に再起動します。
      pipsplusdを再起動した場合は、lpdの再起動をして下さい。


      例)RedHat9の場合、lpdの再起動は root権限で redhat-config-servicesなどから行なえます。

      redhat-config-servicesを起動。




      lpdを選んで「再起動」を押します。



    2. プリンタのモニタ

      登録したプリンタの状態をモニタ(監視)できます。

      ユーザ権限で構いませんので、pipsplus-configを起動し 監視したいプリンタを選んで「ステータスモニタ」を押します。



      しばらくすると、プリンタの状態が表示されます。



    3. 印刷条件設定

      pipsplus-configの「プリンタ設定」で 登録したプリンタの印刷条件を設定します。




      基本印刷条件を設定します。




      印刷レイアウトを設定します。



      設定が終ったら、必ず「設定の保存」を押してください。

      ここで設定した条件は、pipsplusコマンドでの印刷に反映されます。
      ※対応機種、ドライバのバージョンにより、設定できる内容が異なる場合があります。

      注)

        root権限での設定は、すべてのユーザからの印刷に反映されます。
        ユーザ(自分)の設定とroot権限での設定が違う場合は ユーザ(自分)の設定が優先します。
        なお、root権限での設定もユーザ設定も 「設定の保存」をしないと有効になりません。


    4. アプリケーションからの印刷

      GIMPなどのアプリケーションから印刷する場合 印刷コマンドの入力部分に「pipsplus -p rp1」などのように 登録したプリンタ名を小文字の -p の後に指定して下さい。





      先程 pipsplus-configで設定した通りに印刷されるはずです。

      注)

        印刷データによっては1ページの印刷に 時間がかかる場合があります。
        また、無効な印刷条件の場合は何も表示せずに 印刷を中止することもあります。


    5. プリンタの環境設定

      プリンタの節電モードの設定や、トナー交換時のトナーカートリッジの位置調整の操作など プリンタの環境設定をする場合は、pipsplus-configの「環境設定」から 「プリンタ設定」のタブを選んで下さい。




      注)

      • リモートプリンタの環境設定はできません。
      • 対象モデル以外のプリンタには使用しないで下さい。
      • プリンタと通信できない時は本機能は使用できません。


  7. コマンド説明
    1. コマンド概要

      本ドライバには、次のコマンドが用意されています。

      (pipsplusパッケージに含まれるコマンド)
      pipsplus印刷フロントエンド
      pipsplus-admin設定コマンド
      pipsplusd通信サービス・デーモン

      (pipsplus-gtkパッケージに含まれるコマンド)
      pipsplus-configGUI版 設定ツール
      pipsplus-monitorGUI版 プリンタ ステータス モニタ

      コマンドラインオプションには、次のような種類があります。
      オプションの種類表記例説明
      引数の無い短いオプション-V 引数の要らないオプションです。
      引数の無い長いオプション--version 引数の無い短いオプションと同じ働きをします。
      引数の必要な短いオプション-p PRINTER 引数の必要なオプションです。
      引数の必要な長いオプション--printer=PRINTER 引数の必要な短いオプションと同じ働きをします。
      引数の省略可能な短いオプション-l[SECTION] 引数の省略可能なオプションです。
      引数の省略可能な長いオプション--list[=SECTION] 引数の省略可能な短いオプションと同じ働きをします。

      注)
      引数の省略可能な短いオプションを指定する場合は オプション名と引数の間を開けずに指定してください。
      例) $ pipsplus-admin -lmodel


    2. pipsplus

      次のような型式のデータを印刷できます。

      • ASCII Text, Postscript, JPEG, TIFF, PNG など

      書式: $ pipsplus [option] ファイル名

      使用できるコマンドラインオプション
      短い名前長い名前説明
      -p PRINTER--printer=PRINTER 出力先のプリンタ名
      -o KEY:VALUE--option=KEY:VALUE 印刷条件設定
      なし--mode=gtk GUIで印刷条件設定後に印刷
      (pipsplus-gtkパッケージ必須)
      なし--dump-printer 標準出力にプリンタの設定情報を出力
      -t FILE--ticket=FILE チケットファイル指定
      なし--dump-ticket 標準出力にチケット情報を出力
      (出力制御オプション)
      -v[REPEAT]--verbose[=REPEAT] より多くのメッセージを表示
      -?--help コマンドの使用方法を表示
      なし--usage コマンドの使用方法を簡易表示
      -V--version コマンドのバージョン表示

      使用例

      • GUIで印刷条件を設定して file.ps を lp1 に印刷する
        $ pipsplus -p lp1 --mode=gtk file.ps

      • EUCの日本語テキスト nihongo.txt をA4サイズで rp1 に印刷する
        $ pipsplus -p rp1 -o Encoding:EUC-JP -o PaperSize:a4 nihongo.txt

      注)

      • Encodingで指定できるVALUEは、次のコマンドで知ることが出来ます。
        $ a2ps --list=encodings

      • -o で指定できるドライバの印刷条件は、各プリンタ毎に異なります。
        詳細は、各ドライバパッケージに同梱の「印刷オプション説明書」を 参照下さい。

      印刷条件をコマンドラインオプション(-o)で指定する事が出来ますが 予めデフォルトの印刷条件を保存しておく事で コマンドラインで指定しなくても常にその条件で印刷する事が出来ます。
      詳しくは"pipsplus-admin"を参照下さい。


    3. pipsplus-admin

      プリンタを利用する為の様々な設定を行う事ができます。

      プリンタの設定には大きく分けて二つあり、 一つはシステムでプリンタを使用可能とするための設定、 もう一つは各プリンタで印刷する際の印刷条件設定です。

      前者はシステム上で共通な設定 のため root権限で行う必要があります。 設定した内容は、自動的に/etc/pipsplus/pipsplus.confに保存されます。 設定を変更した場合は、pipsplusdとlpdを再起動する必要があります。

      後者の印刷条件設定は、 a.システム共通で使用することの出来るシステムデフォルト設定と、 b.各一般ユーザ毎に使用するユーザデフォルト設定があります。
      a.システムデフォルトはroot権限でのみ設定することが可能で 設定した内容は /etc/pipsplus/printers/ 以下に "プリンタ名.conf" の名前で保存します。
      b.ユーザデフォルトは各ユーザ毎に設定することが可能で 各ユーザのホームディレクトリ(環境変数HOME)以下の .pipsplus/printer/ 以下に "プリンタ名.conf" の名前で保存します。

      使用できるコマンドラインオプション
      短い名前長い名前説明
      (アクション)
      -a--add プリンタの追加
      -k--delete プリンタの削除(KILL)
      -e--edit プリンタ設定の編集
      -l[KEY]--list[=KEY] 設定情報の表示
      (-lで指定できるKEY)
      printer プリンタ情報の表示(デフォルト)
      model インストール済みのプリンタモデル名一覧
      device 指定可能な接続デバイス名一覧 *1
      (その他)
      -p PRINTER--printer=PRINTER 対象プリンタのプリンタ名指定
      -r HOSTNAME/PRINTER--remote=HOSTNAME/PRINTER サーバ名とリモートプリンタ名の指定
      -o KEY:VALUE--option=KEY:VALUE 印刷条件、その他の指定
      (出力制御オプション)
      -v[REPEAT]--verbose[=REPEAT] より多くのメッセージを表示
      -?--help コマンドの使用方法を表示
      なし--usage コマンドの使用方法を簡易表示
      -V--version コマンドのバージョン表示
      注)
        *1: 「指定可能な接続デバイス名一覧」は 実際にプリンタが接続されているデバイスの一覧ではなく、 コマンドで指定可能なデバイス名の一覧です。

      使用例

      • 登録済みのプリンタを一覧表示する。
        $ pipsplus-admin -l

      • インストール済みのプリンタモデル名を一覧表示する。
        # pipsplus-admin -lmodel

      • パラレルポート接続のプリンタ LP-1500C を lp1 として追加する。
        # pipsplus-admin -a -p lp1 -o model:LP-1500C -o device:parport0

        注)ローカルプリンタの追加の際は、プリンタ名(-p)と モデル指定(-o model)、デバイス指定(-o device)が必須です。

      • サーバ foo.epkowa.co.jp 上の利用可能なプリンタを一覧表示する。
        # pipsplus-admin -l -r foo.epkowa.co.jp

      • サーバ foo.epkowa.co.jp 上の lp1 を リモートプリンタ rp1 として追加する。
        # pipsplus-admin -a -p rp1 -r foo.epkowa.co.jp/lp1

      • システムデフォルト設定として lp1 のデフォルト印刷条件をモノクロ印刷にする。
        # pipsplus-admin -e -p lp1 -o Color:black

      • lp1 の現在のシステムデフォルト設定を確認する。
        # pipsplus-admin -l -p lp1

      • ユーザ(自分の)デフォルト設定として lp1 への印刷を 常に2ページ割り付けにする。
        $ pipsplus-admin -e -p lp1 -o PrintLayout:2up

      注)

      • 印刷条件設定の優先順位は、次のようになります。
        1. pipsplusコマンドのコマンドライン指定
        2. ユーザデフォルト設定
        3. システムデフォルト設定
        4. 各ドライバのデフォルト設定

        例)pipsplusコマンドのコマンドラインで 2ページ割り付け(-o PrintLayout:2up)を指定した場合、 ユーザデフォルト、システムデフォルトで何が設定されていても 2ページ割り付けで印刷します。

      • リモート印刷の場合は、クライアントPC側の設定が有効となり サーバPC上での設定は無視します。


    4. pipsplus-config

      pipsplus-adminのGUI版です。

      pipsplus-adminと同じく、様々な設定を行う事が出来ます。
      rootで実行した場合は、全ての機能が利用可能です。
      一般ユーザ権限で実行した場合は プリンタ設定の追加/変更/削除が使用出来ません。

      pipsplus-configには、以下のような機能があります。

      • プリンタ設定の追加/変更/削除
      • 各プリンタ毎の詳細な印刷条件設定
      • プリンタの環境設定(節電モード、トナー交換など)
      • ステータスモニタ(pipsplus-monitor)の起動

      指定可能なコマンドラインオプションはありません。

      注)リモートプリンタの環境設定はできません。


    5. pipsplus-monitor

      プリンタの状況を表示する事が出来ます。

      pipsplus-monitorには、以下のような機能があります。

      • プリンタのステータス情報表示
      • 消耗品等の残量を表示
      • 実行中の印刷のキャンセル

      使用できるコマンドラインオプション
      短い名前長い名前説明
      -p PRINTER--printer=PRINTER 監視したいプリンタ名の指定
      (出力制御オプション)
      -?--help コマンドの使用方法を表示
      なし--usage コマンドの使用方法を簡易表示
      -V--version コマンドのバージョン表示


    6. pipsplusd

      本ドライバを使用するために必須のデーモン(常駐型プログラム)です。

      本ドライバの全てのコマンドはプリンタへアクセスする際に 必ず本デーモンを利用します。
      本ドライバを使用する場合は必ず本デーモンを起動しておいてください。

      注)

      • 通常はシステムが起動すると同時に自動で実行されます。
      • プリンタ設定を変更(プリンタの追加/変更/削除)した場合は 必ずpipsplusdとlpdを再起動して下さい。
        再起動しない場合、設定内容は適切に反映されません。
      • 再起動する際には必ずpipsplusdを先に再起動し 後からlpdを再起動するようにして下さい。

      指定可能なコマンドラインオプションはありません。


  8. 注意事項


    1. リモートプリンタに関する注意事項

      • 本ドライバの Ver.1.0 はリモート設定に対応していません。
        リモート設定で使用する場合は、リモート設定に対応している 同じバージョンの本ドライバをサーバ/クライアント双方に インストールしてください。

      • リモートプリンタに LPRng で印刷できる状態が前堤となります。
        ネットワーク設定、ネットワークセキュリティ設定、プリンタセキュリティ設定が 正しく設定されている状態で、本ドライバをインストール、設定してください。

        もし使い慣れた他のプリンタがあれば、本ドライバのインストール前に LPRng の lpr コマンドでリモートプリンタ設定で正常に印刷が出来るか 確認することをお推めします。

      • 本ドライバは内部のデータ通信にポート 35000 番を使用しています。
        ファイアーウォール設定等の際に、印刷用ポート(LPR=515)等と共に 同ポート番号もサーバ/クライアント間の通信が可能な状態に設定してください。

      • リモートプリンタのホッピングは、できません。
        例)下記のような構成の場合、プリントサーバ B を経由して 別のプリントサーバ C につながっているプリンタへの印刷、監視は できません。


    2. その他の情報

      最新の情報、その他については、弊社ホームページをご覧下さい。
      http://www.epkowa.co.jp/linux/linux.html