GS-LPD用PPDファイルのインストール方法
FAQ ID : LO00010
Created : 2009.02.05
Last modified : 2009.04.17
Ghostscript Laser Printer Driver for Linux (以下、GS-LPD) を使用して、プリンターから印刷する際に必要となる"PPDファイル"のインストール方法です。
[事前確認]
はじめに、GS-LPDがインストールされていることを、ご確認ください。インストールを、ご確認いただくには、手順の 2. をご覧ください。
もし、GS-LPDがインストールされていなければ、<こちら> をご覧いただき、GS-LPDをインストールしてください。
この文書で対象としているPPDファイルは、Foomaticのバージョン3以降が必要です。ご利用中のFoomaticのバージョンを調べるには、以下のコマンドを実行してください。
例) Turbolinux FUJI 上での実行例
$ rpm -qa 'foomatic*'
foomatic-3.0.1-2
foomatic (ディストリビューションによっては、foomatic-filters) のバージョンが表示されますので、3以降であることをご確認ください。
注) Debian系のディストリビューション (Ubuntu 等) では、rpmコマンドの代わりにdpkg コマンドをご使用ください。
$ dpkg -l 'foomatic*'
[PPDファイル インストール手順]
以下の手順では、Turbolinux FUJI 上に LP-S3000 用のPPDファイルをインストールする場合を例にしています。その他のディストリビューションをご利用中の場合は、適宜 お読み替えください。
1. OpenPrinting よりGS-LPD用のPPDファイルを入手します。
以下のURLより、希望する機種のPPDファイルをダウンロードしてください。
国内機用GS-LPD用PPDファイル一覧(英語サイト)
海外機用GS-LPD用PPDファイル一覧(英語サイト)
注) 最新機種用のPPDファイルの場合、OpenPrinting にアップロードされていないことがあります。最新機種の対応状況については、<こちら>をご覧ください。
2. ダウンロードしたPPDファイルが、インストールされているGS-LPDに対応しているかご確認ください。
まず、ダウンロードしたPPDファイルに対して、以下のコマンドを実行してください。
$ grep "sDEVICE=" Epson-LP-S3000-eplaser-jp.ppd
*FoomaticRIPOptionSetting Model=lps3000: " -sDEVICE=lp8700"
コマンドの実行結果にある"lp8700" が、ご利用いただくために必要な情報(デバイス定義)です。
この実行結果をご確認いただいた後、以下のコマンドを実行してください。
$ gs -h | grep "lp8700"
lp8700 lp8800c lp8900 lp9000b lp9000c lp9100 lp9200b lp9200c lp9300
コマンドの実行結果にある" -sDEVICE=" 部分に表示された文字列が、先ほど実行したコマンドの結果(デバイス定義)に含まれていれば、ダウンロードいただいたPPDファイルがご利用できます。
出力結果に何も表示されない場合は、GS-LPDがインストールされていないか、PPDファイルに対応していません。
もしお使いのGS-LPDが対応していない場合、<こちら>をご覧ください。
3. ダウンロードしたPPDファイルをCUPSのデータディレクトリーにコピーします。
root権限で以下のコマンドを実行してください。
# cp Epson-LP-S3000-eplaser-jp.ppd /usr/share/cups/model/
注) コピー先となるCUPSデータディレクトリーは、CUPSのバージョンおよ び、ディストリビューションにより異なります。
例) Ubuntu 6.10 の場合は、/usr/share/ppd/ になります。
4. cupsを再起動します。
root権限で、以下のコマンドを実行してください。
# /etc/init.d/cups restart
注) 上記コマンドは、ディストリビューションにより異なる場合がありま す。
例) Ubuntu 6.10 の場合は、以下のコマンドになります。
# /etc/init.d/cupsys restart
5. プリンターをCUPSに登録します。
登録方法には、GUIから登録する方法と、コマンドラインから登録する方法があります。
[GUIから登録する方法]
以下の登録手順の途中で、認証が求められたときは、rootのユーザ名とパスワードをご入力ください。
注) 以下の登録手順やGUIのメニュー名は、CUPSのバージョン、ディストリビューション、および言語設定により異なります。
1. ブラウザを起動し、http://localhost:631/ にアクセスします。
2. [プリンタ情報] をクリックし、[プリンタの追加] をクリックします。
3. [プリンタ名] にプリンター設定名称を入力し、[続ける] をクリックします。他の項目は、任意でご入力ください。
4. [デバイス] からプリンターが接続されたデバイスを撰択し、[続ける] をクリックします。
5. [ベンダ名] からプリンターの製造元を撰択し、[続ける] をクリックし ます。
6. [機種名] から使いたいプリンターとドライバーの組み合わせを選択し、 [続ける] をクリックします。
例) GS-LPD用LP-S3000 ドライバの場合、以下のように表示されます。
"Epson LP-S3000 Foomatic/eplaser-jp (recommended)"
7. http://localhost:631/printers/ にアクセスし、登録したプリンターの"プリンタの状態:" が"待機中, ジョブ受け付け中" であることを確 認します。
もしそうでない場合は、登録したプリンターの [プリンタの起動]、[ジョブの受付] ボタンをクリックしてください。
[コマンドラインから登録する方法]
1. root権限で、以下のコマンドを実行します。
# lpadmin -p lps3000 -v usb:/dev/usb/lp0 \
-P /usr/share/cups/model/Epson-LP-S3000-eplaser-jp.ppd -E
注) 上記コマンドは、Turbolinux FUJI 上で、LP-S3000 用のPPDファイルをUSB接続で登録する場合の一例です。上記コマンドの記述は、
CUPSのバージョン、ディストリビューション、使用するPPDファイル、プリンターとの接続方法により異なります。
詳細は、以下のコマンドを実行し、lpadmin のマニュアルを参照してください。
$ man lpadmin
2. 以下のコマンドを実行し、登録したプリンターが"idle"かつ"accepting requests"であることをご確認ください。
# lpstat -p -a
printer lps3000 is idle. enabled since Jan 01 00:00
lps3000 accepting requests since Jan 01 00:00
もし異なる場合には、root権限で以下のコマンドを実行してください。
# /usr/bin/enable lps3000
# /usr/sbin/accept lps3000
注) 上記コマンドは、CUPSのバージョンおよびディストリビューションにより、コマンド名、パス名が異なります。
例) CUPSのバージョンにより、/usr/bin/enable コマンドは、/usr/sbin/cupsenableコマンドに変更されていることがあります。