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Epson PC-Fax Driver for Linux 説明書

Last modified : 2023.08.18

目次

1. 使用許諾契約 (使用条件)
2. ソフトウェア概要
3. サポートについて
4. 対応プリンター
5. 注意/制限事項
6. 使用方法
     6.1. ソフトウェアのインストール
     6.2. CUPSへのプリンター登録
     6.3. ソフトウェアの削除
     6.4. CUPSからのプリンター削除
     6.5. 印刷方法
     6.6. Logの出力
7. 商標



1. 使用許諾契約 (使用条件)


本パッケージは、GNU Lesser General Public License v2.1 (COPYING.LIB) によって配布されるソースコードと、セイコーエプソンソフトウェア使用許諾契約書 (COPYING.EPSON)の条件の下で配布されるオブジェクトコード、APPLE PUBLIC SOURCE LICENSE v2.0(APPLE_LICENSE)の条件の下で配布されるオブジェクトコード、ICU License(ICU.lisense.html)の条件の下で配布されるオブジェクトコード、及び(COPYING.libuuid)の条件の下で配布されるオブジェクトコードを含みます。

本ソフトウェアは、無償・無保証で配布いたします。本ソフトウェアの 利用により発生した、いかなる損失・損害についてもセイコーエプソン株式会社では一切の責任を負いません。



2. ソフトウェア概要


Epson PC-Fax Driver for Linux は、Linux上でPC-FAX送信機能を提供するソフトウェアです。

本ドキュメントでは、Epson PC-Fax Driver for Linux の設定方法、及び利用手順 について説明します。



3. サポートについて


基本的に本ソフトウェアに関するユーザーサポートは行っておりません。

  • プリンターの修理または消耗品の購入など、プリンターのハードウェアに 関する内容につきましては、エプソン販売株式会社にお問い合わせいただ きますよう、お願いいたします。
  • Linuxディストリビューション・パッケージから本製品を入手された方は、 各ディストリビュータにてサポートを実施している場合があります。



4. 対応プリンター


PC-FAX機能をもつEPSON製インクジェットプリンタが対象です。
本ドライバが使用可能な機種の場合、ダウンロードページの検索結果にPC-Fax Driver が表示されます。



5. 注意/制限事項


  • Interface : Network専用です。USBは使用できません。
  • 送信機能のみ使用可能です。受信機能は使用できません。
  • モノクロモードのみ対応しています。
  • A3サイズには対応していません。


6. 使用方法



6.1. ソフトウェアのインストール


ターミナルを開き、コマンドラインから本ソフトウェアパッケージの インストールを実行して下さい。
注)以下は、root権限で実行する必要があります。

RPMパッケージのインストール

# rpm -i epson-pc-fax-1.0.0-1.i486.rpm

DEBパッケージのインストール

# dpkg -i epson-pc-fax-1.0.0-1_i386.deb


6.2. CUPSへのプリンター登録


  1. CUPSの管理画面から、プリンタの追加を行います。

  2. ローカルプリンターから、EPSON FAXを選択します。

  3. epsonfax://に続いて、プリンタのIPアドレスを入力します。

  4. CUPSへの登録名を入力します。以下の例ではEPSON_FAXとしています。

  5. PC-FaxのPPDを選択します。


    PC-Fax DriverのPPDは、/opt/epson-pc-fax/ppds/Epson/ にインストールされています。

  6. 以下のようにCUPSへ登録されます。


6.3. ソフトウェアの削除


ターミナルを開き、コマンドラインから本ソフトウェアパッケージのアンインストールを実行して下さい。
注) 以下は、root権限で実行する必要があります。

RPMパッケージのアンインストール

# rpm -e epson-pc-fax

DEBパッケージのアンインストール

# dpkg -P epson-pc-fax


6.4. CUPSからのプリンター削除


CUPSのプリンター設定画面の[プリンタの削除]を選択し、プリンターの登録を削除してください。


6.5. FAX送信方法


    以下のようにepfaxコマンドを実行してください。

  • 単一宛先の場合

    $ epfax -P <CUPSへ登録したプリンタ名 >-o fax-number=<FAX番号> <送信ファイル>

    例)

    $ epfax -P EPSON_FAX -o fax-number=0123-456-789 fax_document.pdf

    また、以下のオプションが指定可能です。

    ラベル 詳細 option指定
    用紙サイズ A4 (default) A4 210 x 297 mm PageSize=A4
    Letter Letter 8 1/2 x 11 inch PageSize=Letter
    Legal Legal 8 1/2 x 14 inch PageSize=Legal
    画質 標準 (default) 解像度 203 x 98 dpi Quality=Standard
    写真 解像度 203 x 196 dpi Quality=Photo

    例)

    $ epfax -P EPSON_FAX -o fax-number=0123-456-789 -o PaperSize=Letter -o Quality=Photo fax_document.pdf

    • FAX番号として指定できる文字は、以下のとおりです。
      ‘0’ ’1’ ’2’ ’3’ ’4’ ’5’ ’6’ ’7’ ’8’ ’9’ ’-‘ ’*’ ’#’
    • 「-」 は、ポーズをあらわします。
    • 入力するファイルのフォーマットは、CUPSがサポートするPostScript, Text, PDF, 各種Image等が利用可能です。
    • アプリケーションから直接FAXを送信することはできません。一旦、PDF等のファイルに出力してから送信してください。

  • 複数宛先の場合

    複数の宛先に一括送信する場合は、FAX番号リストファイルを作成します。
    FAX番号リストファイルは、以下のように作成してください。

    • 「%」を入れると、それ以降、行末まではコメントとして扱います。
    • 相手先は 100 件以内とします。

    例)

    % Fax number List

    % Satou
    03322211113

    % Suzuki
    06111122222

    % Yamamoto
    080-444-5555 % Manager

作成したFAX番号リストファイルを指定して、以下のコマンドを実行してください。

$ epfax -P <CUPSへ登録したプリンタ名 >-o fax-broadcast=<FAX番号リストファイル> <送信ファイル>

例)

$ epfax -P EPSON_FAX -o fax-broadcast=/usr/home/epson/fax_number_list.txt fax_document.pdf


6.6. Logの出力


以下のファイルに、エラーや送信終了時刻等のFAX送信Logが出力されています。必要に応じて参照してください。

/tmp/epson-pc-fax-log_1.txt


7. 商標


その他、本文中の社名や商品名は、各企業・機関・団体等の商標または登録商標です。 なお、文書中には明示的にそのことを示す記号をつけておりません。即ち、 TMマーク、あるいは、(R)、(C)マークは明記していません。